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軸屋良介先生が、第33回泌尿器科分子・細胞研究会で研究奨励賞・最優秀賞を受賞しました

2024年2月16日に行われた第33回泌尿器科分子・細胞研究会にて、軸屋良介先生(本学助教)の「希少組織型腎癌の横断的比較解析に基づく精密医療の基盤構築」という演題が、研究奨励賞・最優秀賞(口演)を受賞しました。


これまで希少組織型腎癌については、まとまった検体数での組織型横断的な解析がなされておらず、欧米からも最大で16症例の比較解析を行った報告があるのみで、これは希少組織型腎癌の検体収集がとても困難であるためです。今回、軸屋先生は、40年以上かけて3000検体以上が保存されてきた当科の腎癌検体ライブラリーから、希少組織型腎癌の237症例ほどを抽出し、全ゲノム解析や遺伝子発現解析を行いました。腎癌の発生から進展までの過程や、それらがネフロン細胞の多様なエピゲノムと絡み合いながら形成されていく様子が描出されたことに加えて、発現プロファイルによるクラスタリングが、病理診断と密接に関連し、時に分類不能型腎癌の腫瘍特性を理解する上で役立つことが分かりました。これらの発見は、多種多様な腎癌の腫瘍特性を正しく理解し、個別化医療に繋げる上でとても有用です。軸屋先生、誠におめでとうございます。




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